クリスマスのお話

myu

2012年12月21日 11:55

いつも読んでいるメルマガ
「魂が震える話」に
クリスマスのいいお話が書いてありました。
前にもどこかで読んだことあるんですけど
ちょっと長いお話ですが
気持ちがほっこりしますよ~





あるクリスマスの日の出来事です。
うちには6才の息子がいます。
我が家では、クリスマスイヴの夜、子どもたちが寝静まった枕もとに
おもちゃをそっと置いて、翌日の朝、子供たちが目を覚ました時に、
おもちゃを見つけて、
「わ~、サンタがきた~!」
と、喜び、そして、そのおもちゃで遊ぶ、ということを年中行事にしていました。

その年もまた、同じように、子どもたちの枕もとにおもちゃを置きました。
寝静まってから・・・。
次の朝、子どもたちが起きた時に、
「わ?、サンタがきた?!」 といつもと同じ光景が起こると思っていました。
そう信じていました・・・。

買ったおもちゃは、子ども用のコンピューターでした。
そのコンピューターの電源を入れた時に、事件が起こりました。
電源をいくら入れてもつかないんです。
壊れていたんです。

お昼になるのを待って、買ったおもちゃ屋さんに電話を入れました。
責任者の方が出てこられて、こんな対応をされました。
「あー、故障ですか。それは申し訳ないですねー。
でもね、それは作ったメーカー側の責任なんです。
メーカーのお客様相談室に電話をしてください。
電話番号を言いますんでー」と。
少し「ん?」と思いながらも、おもちゃメーカーに、妻が電話をしたんです。
クリスマスの日に、おもちゃメーカーに電話してみるとわかりますが、繋がらないんですよね。
1時間に4回くらいの割合で、夕方くらいまでかけたんです。
タイミングも悪かったとも思うんですが・・・。
けれども、その日はとうとう繋がらなかったんです。


お昼をすぎた頃、息子は泣き始めました。
新しいおもちゃで遊べない。。。
泣く気持ちもわかるんだけど、その泣く息子を見て、
妻は「あんた、ちょっとくらい我慢しなさいよ」 と・・・。
これはサンタさんからのプレゼントだから、僕も
「俺らが我慢しろよってのもおかしいだろ!」
と取り乱す一幕もあったんですが・・・。

しびれをきらして、夕方4時を回ったころに、
買ったおもちゃ屋さんにもう一度、妻が電話をしました。
同じ人が出てきて、同じ対応をされました。
そこで、僕はちょっと腹が立つのをこらえて、電話を変わりました。
そしてこう言いました。
「クリスマスの日、お忙しいのに、故障の電話なんかして申し訳ありません。
もう修理は結構です。もういいんです。
電話を変わったのは、一つだけ、お伝えしたい事があったんです。

「はあ?」
と相手の人は、警戒心を強められました。

何、言うんだろうな、電話を変わってまで・・・と思ったでしょうね。
僕はかまわず、こう続けました。

「僕が、そちらのお店で買ったもの、それはなんだか解りますか?


僕が買ったもの、それは・・・
サンタクロースは、子どもたちの心の中にいますよね。
子どもたちは、イヴの夜、サンタに会おうと、夜更かしをするんです。
一時間経っても二時間経っても現れる様子はないんです。
そして、睡魔には勝てず、とうとう寝てしまいます。
次の朝には、枕もとにはおもちゃが置かれている。
そのおもちゃを見て、
『あー、サンタは本当にいたんだー』
そう思って、心踊らされて、遊ぶ。

その夢と子どもたちの感動に、僕はお金を払ったんです。
僕がそちらで買ったもの、それはおもちゃでは無いんですよ。
その夢と感動です。
だから、クリスマスに、このおもちゃで遊べる事が、どれ程大切かという事を、
それだけは理解していただきたいと思うんです。
また、余裕がある時に修理の方をお願いします」
そう言いました。

そして電話を切ろうとした時です。
その人は、しばらく黙っていました。
その後こう言われました。
「お客様、時間をいただけますか?」
「お客様がお買いになった子ども用のコンピューター。
超人気商品で、この店には在庫はございません」
それを聞いて、調べてくれたんだなぁと思って、胸が「ぐっ」となりました。
「でも支店を探してみれば、一つくらいあるかも知れません。
もしあれば、今日中に届けさせていただきたいと思います。
ちょっと時間をいただけますか?」
「えっ、本当ですか?本当にあれば子どもは凄く喜びます。お願いします」
僕は、そう言って電話を切りました。


電話を切ったあと僕は、「頼む。あってくれよ!」と期待に胸が張り裂けんばかりでした。
そして、ピンポンが鳴るのを心待ちにして、待ちました。
しかし、夜の8時になっても、誰も来る気配はありません。
子どもたちは、すっかり寝支度ができて、布団の中に入りました。
「間に合わなかったな。きっと無かったんだな。
今年のクリスマスはガッカリだったな。
でも、こんな時もあるよな・・・」
と諦めていた、その時です。9時頃でした。

「ピンポ?ン!」 とベルが鳴りました。
僕は「よし、来た!」っと、小さくガッツポーズをしながらも、
何食わぬ顔で子どもたちを部屋に残し、玄関に向かいました。


ドアを開けたら、その人がコンピューターを抱えて立っていました。
しかも、サンタクロースの服を着て・・・。
僕は驚きました。
「えっ、サンタ?!」 と思わず口に出ました。
その人は言いました。

「サンタクロースです。お子さんをお呼び下さい」
僕は、漠然とスーツ姿の人を、想像していました。

スーツ姿で、代わりのコンピューターを持ってくる、そう思っていました。
でも、僕の前に立っていたのはサンタでした。

僕は興奮して、子どもたちを呼びに行きました。
「早く降りておいで」
子どもたちは、何事かと、どたどた階段を下りてきました。
そして、その人の姿を見た瞬間

「サンター!サンタだー!!」
驚きながらも、次の瞬間にはピョンピョン跳ねていました。
サンタはしゃがんで、子どもたちの目線に合わせてこう言いました。
「ごめんね。サンタのおじさん忙しくてね。
壊れたおもちゃを持ってきてしまったんだ。
ごめんね。はい、これはちゃんと動くからね。
お利口にしていたら、来年もまた来るからね」
そう言って、頭を撫でてくれました。

僕は、子どもたちを部屋に戻して、その人にお礼を言いました。
「ありがとうございました。本当に子どもの夢をつないでくれました。
サンタにまでなっていただいて、本当にありがとうございました」


その人はこう言いました。

「私たちが売っている物はおもちゃではないんです。


 夢と感動なんです。


忙しさにかまけて、大切な物を忘れていました。
それを教えてくれて、ありがとうございます」と。

「とんでもないです。こちらこそ本当にありがとうございます。
こんなことをしていただけるなんて、
これから僕は一生あなたの店からおもちゃを買います。
いい社員さんがいる会社ですね」
と僕はそう言いました。

その人は泣かれました。
僕も思わず泣いてしまいました。
その夜はとても不思議な気分で眠れませんでした。
眠らなくてもいい、そう思いました。

「なぜ、あの人はサンタの服できたんだろう?」
そう考えるとずーっと考えていました。

そして、いきついた言葉、それは「感動」でした




大切なことに気づかせてくれるお話ですね♪
子どもたちが小さかった頃
サンタさんは寒い国の人だから
ほしいものをお手紙に書いて
冷蔵庫に入れておくんだよって言ったら
毎年お手紙を書いて冷蔵庫に入れていたこと
想い出しました。
今でもその手紙はとってあります。
そして自分たちが寝る前に
「サンタさんどーぞ!」って
玄関にお菓子をおいていたっけ(●^o^●)

今は
クリスマスも遠征で家にいない子どもたち
ちこっとさみしいですね~




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