がんばれ日本フィギア男子!
NHKスペシャル
金メダルへの挑戦
髙梨選手の翌日は
世界最高得点をめざせ
~日本フィギュア男子~でした。
日本の金メダルが期待されるフィギュアスケート男子は、
史上最高得点での闘いになるとみられている。
髙橋大輔選手(27)
足の痛みと戦いながら最後のオリンピックにかけている。
最後の舞台で4回転を飛びたい。
世界得点を目指す戦い
4回転飛ばないと、オリンピックの頂点に立てない。
まだまだ俺はできるんだぞぅーってとこをみせたい。
バンクーバーオリンピックで
ロシアのプルシェンコは2回の4回転ジャンプを成功させた。
しかし金メダルをとったのは
4回転をひとつも飛ばなかった アメリカのライサチェック。
プルシェンコは4回転を飛ばない相手に負けたことに
納得がいかなかった。
この直後
ルール変更で最高難度「4回転ジャンプ」の得点が
上がったのに加えて失敗時の減点が緩和され、
1回のジャンプで10点をこえるので、飛ぶ価値がます。
ショート、フリーで計3回跳ぶ選手が急増した。
3年前、カナダのパトリック・チャンが当時の世界最高の280点をマーク。
これは、前回のバンクーバー五輪の金メダルより20点以上高い。
ジャンプ、スケーティング・・・「技術」と「表現力」の総合で競うフィギュア。
各選手は「金メダルには280点超えが必要」と意識する。
4回転を成功させ、得点を大きくうわずみしないと
金メダルはとれない。
表現力はチャンに負けない自信がある。あとはジャンプ。
勝ちたい!だから4回転を入れる。そう高橋は言う。
今シーズン 初戦アメリカ
4回転が一度もきまらない。
得点は 230.24 失敗が大きくひびく。
6年前には自信をもって飛べた4回転。
フリーで2回成功し264.41の当時世界最高得点をだしている。
だが練習中に大怪我・・・右膝靭帯断熱
ほかの選手がどんどん4回転を飛び始める中
どうしたらいいのかもがいていた。
あたまで考えすぎて体が動かない。
自分のジャンプの映像を繰り返し見る。
早くまわろうと踏み切った直後左肩が開いてしまう。
だから上半身、下半身の回転がバラバラになる。
腕を強くしめて肩を開かないようにして体の軸が
ブレないうにすれば素早い回転が可能になる
フォームの修正で必ず飛べるようになる
そう本田コーチがアドバイスする。
1日40本 これまでの倍の練習をする高橋選手。
新しいジャンプの感覚をつかむ。
本田コーチは言う。
簡単に飛べる選手と比べてはいけない。
まずはあせらない
あせると不安になったり迷いがでてくる
フォームの修正を続けて、その成果をもとめて臨んだ
NHK杯
自分の気持ちに逃げないように攻めるぞ!
という気持ちで試合にでる。
そして今シーズンはじめて試合で4回転成功。
表現力もさえわたり、得点268.31で優勝。
ソチで戦う自信がもどってきた。
この後また怪我にみまわれるが
現在は復活し、ジャンプの練習に復活している。
オリンピピックは戦略とかじゃない!
ジャンプを成功させるしかない!
完璧な演技をするしかない!やるしかない!
そう高橋選手は言う。
羽生結弦選手(19)。
今シーズン初戦で3つの4回転ジャンプをすべてきめた。
4回転に取り組み始めたのは高校1年生。
1日60本の練習をする。
絶対とんでみせる。
そして4回転を自分のものにした。
そしてオリンピックでは
さらに高度な4回転ジャンプ
4回転サルコーに挑戦する。
皆が飛ぶ
4回転トーループは
左足のつま先 トウで氷を蹴って、その反発力で飛び上がる。
4回転サルコーは
右足を振り上げた勢いを利用して飛ぶ。
氷を蹴らないのでタイミングがつかみにくく
トーループより高く飛ぶことが難しい。
4回転まわりきらずにおりてきてしまう。
成功率は14%
羽生選手はこの確立をあげるため必死で練習している。
このジャンプをきめなければ
チャンに勝てない。
羽生の自己ベストは264.29 チャンは280.98
だがこのサルコーをいれて
2回の4回転ジャンプそして3回転の連続ジャンプ
すべてがきまればチャンに勝つことができる。
今シーズン 11月グランプリシリーズ
チャン選手との直接対決。
冒頭のサルコーに失敗し、動揺し263.59
チャン選手は4回転、他ジャンプもすべて成功し、295.27の高得点で優勝。
超えようとおもっていた壁はさらに高くなる。
4回転ジャンプの成功率をあげたい!
ヒントを求めて
羽生選手は毎日つけている練習ノートをみかえす。
ノートには
赤丸 降りたジャンプ
青丸 失敗ているジャンプ
緑丸 回転がたりないジャンプ
こういう注意をしたら飛べた
まだ何かが足りなくて飛べない
その時その時コーチから言われたことなどが
ぎっしり書いてある
書くことによって覚えていくそうだ
踏み切るときにすばやく右足をあげて
体の軸をつくれというコーチの指示の中
何度も何度も練習をします。
練習の合間にいつもみているもの。
それはソチの金メダルの写真。
いつもソチのことを思っていたい。
練習がいやになったり、つらくなった時
自分をふるいたたせるために。
12月グランプリファイナル 福岡。
チャン選手は280.08
羽生選手は、冒頭のサルコー
降りれなかったけど7.5の加点があり
293.25の高得点で優勝。
次に向けては強くなりたい!強くなるしかない!
自分のできるすべての力をどんどんあげていって
最終的にオリンピックで出せたら結果はついてくる。
力強く語る羽生選手でした。
フィギア男子は14日だそうです。
がんばれ日本フィギア男子!
ソチオリンピック
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