清野育成会剣道クラブ

2013年04月25日

お母さんの宝物

今日はいつも愛読させていただいている
ナガブロがーよっちゃんの「ちょっといい話」にあった
お話紹介させてください。



致知より
助産師として33年
2600人以上の赤ちゃんの出産に立ち会った
内田美智子さんのお話だそうです。



「お母さんの宝物」

自分の目の前に子どもがいるという状況を
当たり前だと思わないでほしいんです。

自分が子どもを授かったこと、
子どもが「ママ、大好き」と言ってまとわりついてくることは、
奇跡と奇跡が重なり合ってそこに存在するのだと
知ってほしいと思うんですね。
そのことを知らせるために、
私は死産をした一人のお母さんの話をするんです。

そのお母さんは、出産予定日の前日に
胎動がないというので来院されました。
急いでエコーで調べたら、
すでに赤ちゃんの心臓は止まっていました。

胎内で亡くなった赤ちゃんは異物に変わります。
早く出さないとお母さんの体に異常が起こってきます。
でも、産んでもなんの喜びもない赤ちゃんを産むのは
大変なことなんです。

普段なら私たち助産師は、陣痛が5時間でも10時間でも、
ずっと付き合ってお母さんの腰をさすって
「頑張りぃ。元気な赤ちゃんに会えるから頑張りぃ」
と励ましますが、死産をするお母さんには
かける言葉がありません。

赤ちゃんが元気に生まれてきた時の分娩室は賑やかですが、
死産のときは本当に静かです。
しーんとした中に、お母さんの泣く声だけが響くんですよ。

そのお母さんは分娩室で胸に抱いた後

「一晩抱っこして寝ていいですか」と言いました。

明日にはお葬式をしないといけない。
せめて今晩一晩だけでも抱っこしていたいというのです。
私たちは「いいですよ」と言って、
赤ちゃんにきれいな服を着せて、
お母さんの部屋に連れていきました。

その日の夜、看護師が様子を見に行くと、
お母さんは月明かりに照らされてベッドの上に座り、
子どもを抱いていました。

「大丈夫ですか」と声をかけると、

「いまね、この子におっぱいあげていたんですよ」と答えました。
よく見ると、お母さんはじわっと零れてくるお乳を指で掬って、
赤ちゃんの口元まで運んでいたのです。
死産であっても、胎盤が外れた瞬間に
ホルモンの働きでお乳が出始めます。

死産したお母さんの場合、お乳が張らないような薬を
飲ませて止めますが、すぐには止まりません。
そのお母さんも、赤ちゃんを抱いていたら
じわっとお乳が滲んできたので、
それを飲ませようとしていたのです。

飲ませてあげたかったのでしょうね。
死産の子であっても、お母さんにとって
子どもは宝物なんです。

生きている子ならなおさらです。
一晩中泣きやまなかったりすると
「ああ、うるさいな」と思うかもしれませんが、
それこそ母親にとって最高に幸せなことなんですよ。

母親学級でこういう話をすると、
涙を流すお母さんがたくさんいます。
でも、その涙は浄化の涙で、
自分に授かった命を慈しもうという気持ちに変わります。

「そんな辛い思いをしながら子どもを産む人がいるのなら私も頑張ろう」
「お乳を飲ませるのは幸せなことなんだな」
と前向きになって、母性のスイッチが入るんですね。




子どもたちはほんと自分の宝物です。
大好きです。
毎日
いろんなことあるけど
たくさんの幸せを子どもたちからもらっています。
生まれてきてくれて
私をお母さんにえらんでくれて
「ありがとう」

お母さんの宝物



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Posted by myu at 11:25│Comments(4)その他
この記事へのコメント
myuさん、こんにちは。

いいお話を、ご紹介下さりありがとうございます。

じわぁ~と、胸が詰まりました。
私にも、そんな4番目の子がいました。
丁度主人が、脱サラして、起業したばかりの頃でした。

5ケ月だったのですが、
小さなお腹なのに、陣痛が来ました。

また、我が家に、産まれて来てくれると、
信じています。
Posted by lilymasakolilymasako at 2013年04月25日 12:29
lilyさん 
こんにちは~
コメントありがとうございます。
昔のつらいこと
思い出させてしまいましたね
ごめんなさい。
きっときっと
生まれかわる
準備をしていますよ。
そう信じています。

お体の具合はいかがですか?
ブログを拝見し
心配していました。
お大事になさってくださいね♪
Posted by myu at 2013年04月25日 13:57
こんにちは
初めてブログを拝見させて頂きました。
長女が中学校へ入学し、剣道を始めた事がきっかけでネットでいろいろと調べており、拝見させて頂きました、私も、中学、高校と剣道をやっていました。何十年ぶりに振り返ると非常に懐かしく思われます。
私の妻は助産師であり、家の子供は全て私が分娩に立ち会わせてさせて頂きました。人が生まれるという事の素晴しさ!!!何故か不思議と涙が溢れてくるんですよね....
素晴らしいブログありがとうございました。
Posted by kenchan at 2013年05月19日 18:06
kenchan様

コメントありがとうございます。
お嬢さんが剣道はじめられたのですね〜
ブログみていただいて
うれしいです(#^.^#)
お父様これから応援楽しみですね!
ご自分も剣道されていたら
なおさらですね。
がんばってください!
Posted by myu at 2013年05月19日 21:01
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