清野育成会剣道クラブ

2012年10月02日

負ける練習

中学校の体育で武道の授業がはじまりました。
1年生の時は柔道、剣道の両方をやって
2年生は自分でどちらかを選択しているようです。
まぁ柔道部は柔道、剣道部は剣道をやるように
なるようですが・・・
息子の担任の先生のお便りにとってもいいことが
書いてあったので紹介させていただきます。




武道の精神は「礼に始まり、礼に終わる」と言われます。
だから、柔道も剣道も、最初に「礼法」を学ぶのだと思います。
その次に柔道では「受け身」を覚えます。
受け身は、自分の身体を守るためにしっかり体得しなければ
ならない柔道の基本です。実力のある人でも受け身を何度も
何度も練習し、基本技術を磨いたり身体の調整をしています。
これができてようやく技の練習になってきます。
「受け身」は、投げられたときの身のこなし方です。
投げられるということは、負けるときです。
つまり、柔道ではまず「負ける練習」から入るということなのです。
これは、他の競技にはあまりないことではないでしょうか。
どの競技も、勝つための練習をするのが普通でしょう。
だからこそ、厳しい練習にも耐えられるし、楽しいとも思える
ようになるのではないでしょうか。それに対して、受け身の
練習って、本当につまらない、痛いことの多い練習です。
でも、けがをしないために、つまり自分の身を守るためには
どうしても必要な練習なのです。
先生は、この「負ける練習」に興味を覚えます。
今の時代、私たち大人も子どもも、
「失敗しないように」
「間違えないように」
そして
「勝つために」
「負けないように」
と考えて生きてい過ぎるのではないでしょうか。
私が子どもの頃に比べ、大人が子どもに対して
過保護すぎることもあるかもしれません。
もっと
「負ける練習」や
「間違える練習」を子どもにさせるくらいのゆとりが
ほしいなぁっと思います。
こういう経験をした者の方が、きっと逞しく、そして優しく
生きていけるのではないでしょうか。
このことが、今の時代でも
「自分の身を守る」ために必要なことと思えるのです。
だからこそ
改めて君たちには
「失敗を恐れずにチャレンジしよう!」と言いたいのです。
もし失敗したとしても、それはこれから
逞しく、そして優しく生きていくために
「負ける練習」をしているということなのです。



親がいつもさきまわりして
失敗しないように
怒られないように
とついつい手や口をだしてしまいがちです。
でも
子どもたちはたくさん失敗して怒られて
成長していくんですね。
Y先生
いつもためになる
あたたかいお便りありがとうございました。



  


Posted by myu at 08:56Comments(0)その他
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